資源循環と環境保全

自然資源の循環と汚染防止に関する方針

JINSは、日本のアイウエア業界を牽引するリーディングカンパニーとして、パリ協定や日本政府が掲げる2050年までに脱炭素社会の実現を目指す方針に賛同し、サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量削減を推進していきます。 気候変動への対応として、リスクと事業機会の両面から積極的に取り組むことで課題解決に貢献し、新たな価値を生み出していきます。また、直接的な温室効果ガス排出(Scope1,2)への対応はもちろんのこと、サプライチェーン全体の温室効果ガス排出(Scope3)についても順次対応を進めており、2030年目標を確実に達成すべく取り組みを進めています。

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取り組み循環型設計

01

循環型アイウエア商品の製造

2050年に向けて取り組んでいく循環型アイウエアの第1弾として、2021年5月、サングラスブランド「JINS&SUN」から、生分解度の高いバイオプラスチック素材を使用した、クラシカルで高感度なデザインフレームの新シリーズを発売しました。本商品では植物を主原料とした、通常のプラスチック素材よりも微生物による生分解度が高いバイオプラスチック「M49」を使用しています。 「JINS Design Project」第6弾として、ミラノを拠点に世界で活躍するデザイナー Patricia Urquiola(パトリシア・ウルキオラ)氏と協業したメガネ「HILO JINS×Patricia Urquiola」は、「糸」を意味するスペイン語「HILO」をコンセプトに、サステナブルであることにこだわった製品として開発しました。素材には、1年以上にわたる実用化検証を経て、非可食の作物であるヒマ(トウゴマ)種子から得られるひまし油を含んだアルケマ社の「Rilsan® Clear G850 Rnew®」を採用しています。サステナブル製品の課題でもある、美観と強度のトレードオフをせず、パトリシア氏らしい発色の美しさを実現しながらも、耐久性・柔軟性を兼ね備えたコレクションです。

循環型アイウエア商品の製造

02

長く愛用できる品質とデザイン

環境負荷を下げるためには、製品ライフサイクル(製品寿命)を長くする必要があります。JINSは、お客様に長くご愛用いただけるよう、世界的デザイナーとの協業などにより普遍的で飽きのこないデザインを目指しています。また長時間身に着けられるかけ心地の良さと、長持ちする品質を両立させ、フレームだけでなくレンズも高品質・高機能なものを取り揃えています。購入時の適切な視力測定の実施はもちろん、購入後もメンテナンスサービスを提供しています。これらの活動により、製造原材料をより少なくし、環境負荷低減にも貢献しています。

長く愛用できる品質とデザイン

03

JEPLANへのグリーンボンド投資

株式会社JEPLANは2007年の設立以来、リサイクルしたい企業と消費者をつなげる活動や、再生繊維の開発・製造、リサイクルコンサルティングなどの事業を通じて循環型社会の実現に取り組んでいる企業です。JINSホールディングスは、環境省と連携し日本環境設計株式会社が運営する製品プラスチックのリサイクル「PLA-PLUS(プラプラ)プロジェクト」に2012年に参加しました。

JEPLANへのグリーンボンド投資

取り組み回収とリサイクル

不要メガネの回収とリサイクル BRING PLA-PLUS(ブリング プラプラ)

日本で一番アイウエアを販売している企業として、アイウエアのリサイクルに取り組んでいます。株式会社JEPLANが運営する製品プラスチックのリサイクル「BRING PLA-PLUS(ブリング プラプラ)」を通じて、2012年から不要になったプラスチックのメガネを回収して燃料へとリサイクルする活動を行っています。また2020年にはJEPLANとの間で資本提携を行いました。

不要メガネの回収とリサイクル
BRING PLA-PLUS(ブリング プラプラ)

回収とリサイクルに関するFAQ

取り組み廃棄物削減

AIによる未来予測型経営 システム導入による廃棄削減

商品欠品や、過剰在庫による商品廃棄の削減を目的に、アクセンチュア株式会社が提供しているAIを活用した経営判断支援ソリューション「AI Powered Management Cockpit」を活用した未来予測型経営システムを2022年2月より運用しています。1年強にわたる試験運用では、欠品による販売ロス(売り逃し)の約65%削減(粗利金額ベース/2019年比)、廃棄ロスの約10%削減(除却・評価損含む/2019年比)が確認されました。(※過去実績との比較結果。当該施策だけではなく、全体での効果です。)試験運用を経て、AIと人による経験則を融合し、検証結果も反映してカスタマイズした独自システムを確立。将来的な海外事業での活用も視野に、精度の向上に取り組みます。

AIによる未来予測型経営
システム導入による廃棄削減

取り組みその他資源循環

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再生紙ショッパーへの転換

JINSでは、これまで合計7つの環境認証を得た、環境に最大限配慮したショッピングバッグを採用していましたが、必要なお客様にのみショッピングバッグをご利用いただき資源を有効活用するために、全店舗で有料化しました(一部例外あり)。なお、ショッピングバッグの代金は、持続可能な社会づくりに還元する取組みとして「もっと外遊びプロジェクト」に活用しています。

再生紙ショッパーへの転換

02

環境に配慮した店舗什器の採用

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環境に配慮した店舗什器の採用

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エコセリート(メガネ拭き)への転換

JINSでは、商品を購入したお客様に無料で提供しているセリート(メガネ拭き)を、2022年8月より順次エコ素材を用いたものに転換しています。従来のセリートは100%石油由来の原料素材を使用していましたが、エコセリートはその優れた拭き取り性能を維持しながらも、日本国内の自治体や店頭などで回収・分別されたクリーンなペットボトルを原料とした、リサイクル繊維を約60%使用しています。また、エコセリートは染色をしておらず、素材の色そのままの生地を採用しています。

エコセリート(メガネ拭き)への転換

04

循環型素材を用いた店舗スタッフ制服

JINSは、2022年7月に店舗スタッフの制服をリニューアルし、循環型素材を用いた制服を国内全店舗で使用しています。春夏用シャツでは、使用済みペットボトルをケミカルリサイクルして作られた糸を経糸(タテ糸)に、吸水速乾性のあるレギュラーポリエステル糸を緯糸(ヨコ糸)に使い、吸水性と速乾性に優れて快適な着心地かつ、シワになりにくいオリジナル生地を制作。

循環型素材を用いた店舗スタッフ制服

関連データ

2030目標

サステナビリティデータブック